通関士(つうかんし)とは、輸出入されている物品の輸出入者が通関手続(税関への手続)を通関業者に依頼をした際に通関手続きの代理代行並びに税関への申請をするのに必要な財務省管轄の国家資格、またはその資格を持ち通関士として勤務している者を指します。通関士は貿易業界の税理士、行政書士のような役割があります。
通関士とは通関手続きの専門家です。
日本は石油、天然ガスなどのエネルギー資源や肉、野菜、果物などの毎日食べる食品まで多くのものを輸入しています。国内でモノを移動するときは許可を取る必要はありませんが、国境を越えて外国とモノが行き来する場合は通関という関所を通す必要があります。
これには専門知識が必要であり一般の人にできるようなものではありません。そこで登場するのが通関士です。通関士は通関手続きの専門家でありこれら通関手続きを請け負ってくれます。店に置いてある輸入食品も、もちろん通関士の手続きによって通された品物です。
近年の日本は不況で就職出来ずに困っている方も多いのですが、通関士資格を持っていれば就職、転職を有利に進めることが出来るでしょう。と言うのもこの資格を持っていれば通関士だけでなく貿易関連の就職としても有利だからです。
通関士の仕事は申請書類の審査が主です。現在ではNACCSと呼ばれるコンピュータを使って税関とやり取りを行います。申請はIDカードで誰が送信したか分かるようになっています。